間奏曲

曖昧さ回避 映画については「間奏曲 (映画)」をご覧ください。
曖昧さ回避 インテルメッツォ」はこの項目へ転送されています。リヒャルト・シュトラウスのオペラについては「インテルメッツォ (オペラ)」をご覧ください。
ウィキポータル クラシック音楽
ポータル クラシック音楽

間奏曲(かんそうきょく)は、間に演奏する経過的な楽曲(普通は器楽曲)の総称。

インテルメッツォ: Intermezzo)、インテルメッゾ: intermezzo)と呼ばれるものにほぼ相当する。ただし、インテルルディウム(: interludium)、インタールード(: interlude)に相当するものを間奏曲と呼ぶこともある。また、アントラクト(: entr'acte)、アクトチューン(: act-tune)、ツヴィッシェンアクト(ツヴィッシェナクト、: Zwischenakt)は、インテルメッゾに含まれる概念である。

本項では、インテルメッツォと呼ばれる間奏曲について記す。なお、幕間劇のことをインテルメッツォと呼ぶことがあるが、これは間奏曲でないのでここでは言及しない。

また、間奏とは、ひとつの楽曲の中で、声楽曲ならば声楽を伴わない器楽部分、器楽曲ならば主奏者(独奏者)が休止する部分のことである。

アントラクト

オペラなどのと幕の間、または、一つの幕の中での小休止に演奏される楽曲である。

前者で著名なのはビゼーのオペラ『カルメン』(全4幕)のそれである。いずれも、幕間の休憩の後、次の幕の開幕直前に演奏される。ワーグナーのオペラにおける、次の幕への前奏曲に相当するが、『カルメン』にあっては次の曲からが新しい幕であるとされている。

後者で著名なのは、マスカーニのオペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』(全1幕)の間奏曲である。物語が盛り上がったところで、いったん心を静めるかのように間奏曲が流れる。

アントラクト以外のインテルメッツォ

  • 楽章構成の楽曲の楽章と楽章の間に挿入される曲。
  • 古典組曲の中で、多く終曲ジーグ(ジグ)の前に置かれた。
  • 多楽章構成の楽曲(ソナタ交響曲)の、独立した楽章。
  • 独立した独奏曲に名付けられたもの。ロマン派性格的小品のひとつ。シューマンブラームスらが、いくつかのピアノ作品にインテルメッツォの名を与えている。
  • シューマンはまた、トリオ(複合三部形式の楽曲の中間部)の意味でこの名称を使ったことがある。
  • フランスの劇作家ジャン・ジロドゥ戯曲に『間奏曲』(Intermezzo)と題する作品がある。
  • 表示
  • 編集